デジタルサイネージの動画ファイル・画像ファイル

デジタルサイネージ

デジタルサイネージのコンテンツ

デジタルサイネージでは、企業広告やブランド広告・キャンペーン・イベント情報の各種お知らせ等を大小さまざまなディスプレイに表示することで、設置場所に訪れた人々へ視覚的に直接訴えかける事ができます。これからの時代、デジタルマーケティングというジャンルにおいて非常に強力で有効なツールですが、今回はデジタルサイネージで表示する大事な要素であるコンテンツ(いわゆる動画ファイルと画像ファイル)について書いていこうと思います。

動画ファイル

動画ファイルの種類

動画ファイルにはたくさんの種類があるのをご存知でしょうか。

皆さんが何気なくパソコンやスマホで再生している動画は、実はそれぞれにファイル形式があり種類が違うものが多く存在するのです。

どんな種類があるのか?後ほどご説明したいと思いますが、まず結論から申し上げますと、動画ファイル形式はMP4と呼ばれるものを用意すれば良いと考えておきましょう。

デジタルサイネージ製品は世の中にたくさんあります。中には多くの種類のファイル形式に対応した高性能なものもあります。しかしマイナーなファイル形式を選択するとサイネージ機器を変更した際に再生できない場合があります。その点、MP4は現在最も多くの機種で対応している動画形式と言えるので安心できると思います。

それでは、動画ファイルの種類について代表的な形式を表にまとめてみました。

ファイル形式 説明
MP4(mp4)Appleで開発された形式。WINDOWSや多くのサイネージ機種で対応しており、一番汎用的な形式と思われる。
AVI(avi)マイクロソフトが開発した形式。WINDOWS標準の形式WINDOWSで動画編集する場合によく使われる。
WMV(wmv)    マイクロソフトが開発した形式。ストリーミング配信でよく使用される。
MOV(mov)QuickTimeと言われるAppleで開発された形式。MACで動画編集する場合によく使われる。
動画ファイルの種類

その他にもたくさんの形式があるのですが、ここでは代表的なものを抜粋して紹介しました。このように一口に動画ファイルと言っても、再生する機器によっては種類が対応していないと再生できない事があるんだなぁ、とご理解いただければと思います。

大事なコトなのでもう一度言っておきますね。動画ファイル形式は「MP4」を選択しておけば間違いが起きにくいです^^

コーデックについて

動画ファイルの形式についてご説明しましたが、実はもう一つポイントがあります。

それが「コーデック」と呼ばれるものです。コーデックとは動画ファイルを圧縮する方法のことで動画を扱いやすいサイズに変更しています。

先程紹介した、動画ファイル形式の中にそれぞれコーデックというものが存在するのですが、これにも種類がありまして、、、ややこしいですね。筆者もそう思います。

MP4って言うから用意したのに再生できないよ~!という場合があります(汗)

同じMP4形式なんですが使用できるコーデックがいくつかありましてそれが違うとこのような問題が発生してしまいます。

で、結論を申し上げますが、コーデックは「H.264」というものを選んでおけば良いと思います。

MP4で使用されるコーデックには、他にも「MPEG-4」や「H.265」等々、専門的になってしまいますが、多くの種類が存在します。
WikipediaではMP4形式やコーデックについて詳細に解説されています。

興味がありましたら、これらコーデックや、先程の動画ファイル形式(専門用語としてはコンテナと言います)について、より詳細な解説をしているWEBサイトを一度調べてみても良いかも知れません。かなり奥が深いですが、動画再生時のトラブルなんかに対応する際の助けになるかも知れませんよ。

ということで動画ファイルについて簡単にご説明しましたがまとめると、

動画ファイルはMP4のH.264にしておけば、多くのデジタルサイネージで再生可能です。

と覚えておいてください。

デジタルサイネージに関わらず、現在最も普及しているパターンかと思います。

画像ファイル

画像ファイルの種類

画像ファイルもまた、たくさんの種類があります。

とはいえ、動画ファイル程ややこしい話は少ないと思いますのでこんな画像形式がある、とういうのを以下の表で紹介します。

ファイル形式説明
BMP(bmp)WINDOWSで使用される形式。圧縮されていない画像で画像加工する際に使用されることも多い。
JPEG(jpg、jpeg)  汎用的によく使われている形式。写真なんかもこの形式が多いです。
PNG(png)WEBサイトで使用される事の多い形式。透過色が使用できる。最近は色々なところで使用されている。
GIF(gif)色数、サイズの比較的小さい形式。簡単なアニメーションなんかを表現できる。
画像ファイルの種類

画像ファイルに関しても、代表的な形式のみ紹介させて頂きました。

デジタルサイネージで使用すると考えた際に採用しておきたい形式は、「JPEG」「PNG」の2種類でしょうか。WINDOWS PCなんかも最近はPNGで画像を扱っていますし、デジカメなんかの写真はJPEGの場合が多いので特段気にせずともどちらかの形式になっていることもあるかと思います。この2種類に関してはデジタルサイネージ機器の多くが対応しているのではないでしょうか。

ただ、最新のiPhoneは「HEIC」という形式のようで、少し気をつけないといけないかも知れません。そのような場合でも画像変換ソフトやWEBサイトで変換してくれるサービスもあり、比較的簡単に「JPEG」「PNG」に変更できるのでサイネージ機器に合わせた形式で画像ファイルを用意すれば問題なく表示することができます。

画像ファイルはJPEGかPNGを選択しておけば、多くのサイネージシステムで表示可能です

PDFファイルやパワーポイントファイルも表示

ここで少し、変わり種で画像ファイルとは違うのですが、一部のデジタルサイネージで表示対応しているものに「PDFファイル」があります。

お店のポスターやPOP、表示したいドキュメントがPDFファイルだった、という場合が考えられます。またよくあるパターンのひとつではないでしょうか。

PDFファイルから先程の「JPEG」「PNG」へいちいち変換するのが大変だ!

そういったユーザーの要望からか、対応する静止画の中にPDFを対応させている機種・システムが見られます。

他にも、パワーポイントのスライドをそのまま表示できます、といったサイネージもあります。そういった意味では、普段使い慣れた、このようなファイルが表示できるのは非常にありがたいですね。

すべてのデジタルサイネージが対応しているわけではありませんので、対応しているかどうかを事前によく調べて頂き、機器選定の判断項目としても良いかと思います。

まとめ

ファイルの種類に注意しましょう

動画ファイル・画像ファイル共にさまざまな種類が存在し、デジタルサイネージで使用できる種類は製品によって対応・非対応に違いがあります。

本記事で述べた一般的と思われる種類のファイルを意識して用意することで、「再生できない」「表示できない」というトラブルを回避しやすくなります。
しかし、それぞれのデジタルサイネージ製品のマニュアルには対応ファイルについての説明がありますので一度よく確認していただくことが大切ですね。

意外と見落としがちなファイルの種類について、参考になれば幸いです。
ありがとうございました!

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