【失敗しない】デジタルサイネージの選び方とおすすめタイプ

デジタルサイネージ

そのシステム、オーバースペックではありませんか?

デジタルサイネージといっても、多種多様な製品が世の中にあって、どれが自分にとって一番よい製品なのかがわからない。といった思いを抱く方も多いのではないでしょうか。
安くない買い物ですので、失敗はしたくありませんね。
よくある失敗例として、オーバースペックなシステム構成にして使いこなせず、宝の持ちぐされ状態になってしまったり、価格面だけで選んだ安い製品の機能に全く満足できなかったり。
特に前者の失敗は高額な支出もありますので絶対に避けたいところではあります。

そこで、本記事ではデジタルサイネージのタイプ別の紹介とおすすめタイプについて書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

デジタルサイネージ5つのタイプ

デジタルサイネージ各タイプの特徴と説明

デジタルサイネージはたくさんのラインナップが各メーカーから販売されています。
大きなシステムからスティックPCのような小さな端末で再生できるものまで様々です。
そして、システム構築する際にそれら既存商品を選定しながらモニタ・ソフトウェア・表示端末(STB)を組み合わせて構築します。
気が付けば機能盛り盛りの超ハイスペックな機器を導入していたりするパターンはないでしょうか^^;
システム業者目線でいくと、あんなことやこんなこと、やりたいことを実現しようとすれば自然と高価なデジタルサイネージを提案しておけば安心ですしね。

デジタルサイネージというカテゴリはまだまだ認知されていない事も多く、できることとやりたいことの乖離も多いように感じます。

デジタルサイネージとは「電子看板」のことで、いわゆる映像コンテンツを電子媒体で表現する手法の総称であり、個別の機器のことを指す訳ではありません。
そこらへんの誤解も意外と多くあるかと思いますので、デジタルサイネージの構成パターンみたいなものを簡単な表にしてみました。

タイプパッケージ説明
ソリューション型      ディスプレイ     
STB
CMS
コンテンツ作成  
ワンストップでデジタルサイネージの機能を網羅したタイプ。
大手メーカー等で取り扱っているトータルシステム環境。
クラウドサーバーでCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を使用してコンテンツの管理、複数拠点への配信などが行える。初期費用に加えて月額での契約も必要。その他サービスが充実している。
クラウド対応型STB
CMS
再生用の専用STB(セットトップボックス)端末とクラウド管理CMSを使用したタイプのシステム。
STBの一括管理できる数や機能の差により月額料金を必要なグレードから選択できたりする。
便利なテンプレートが○○〇種類といった付加サービスも豊富。
スタンドアロン型STB
ソフトウェア
STBと付属のソフトウェアで自分でネットワーク配信を行い運用するタイプ。メーカーのクラウドサーバーを使用しないので月額料金等は発生せず、基本的には初期費用のみで使用可能。
ディスプレイ一体型      ディスプレイ
ソフトウェア
ディスプレイとSTBが一体になったタイプ。
一般的には管理ソフトウェアが付属しているのでそちらで運用。
クラウド対応したタイプもある。
ソフトウェア型ソフトウェアSTBの代わりにPCを再生端末として使用。
既存のPCを流用することもできるのでリーズナブルに導入可能。
再生端末用ソフトウェアと管理・配信用ソフトウェアが用意されていたりする。
デジタルサイネージのタイプ別一覧表

デジタルサイネージに明確なタイプ分けの定義もありませんので、個人的見解でざっくりと5つのタイプに大別してみました。
ディスプレイからソフトウェア、更にはコンテンツ作成までカバーしているソリューション型のシステムから、ソフトウェアのみご提供でその他の機器は自分で用意するものまで、どれも全部「デジタルサイネージ」です。

このような大枠でも理解しておけば、自分の環境で必要なデジタルサイネージはどれか?という最初の選定において助けになるのではないでしょうか。

デジタルサイネージ【おすすめのタイプ】

5つのタイプを紹介しましたが、実際どのタイプがおすすめでしょうか。
それぞれに一長一短がありますが、おすすすはスタンドアロン型のタイプです。
理由としては、デジタルサイネージとしての機能を一通り備えていながら比較的低価格の製品が多く、更に購入の際にはパッケージとしてわかり易い構成であるという事が挙げられます。
これは、導入する上で非常に重要なことではないかと考えます。

ソフトウェア型も良いかも知れませんが再生機となるSTB、プレーヤーが付属していないのでご自身のPCなんかを使用します。そのため、少々PCに関しての知識が必要かと思われます。
その辺をクリアできれば、非常に多機能で洗練された製品もラインナップされています。

また、ソリューション型やクラウド型は、機能やスペックは非常に高い製品が多いのですが、いかんせんデマンド方式で月額料金の発生するタイプが大半で、ユーザー目線からすると入り口の時点でどうしても煩雑なイメージが付いてしまいがちです。
専門の業者によるがっつりとしたシステム構成をお考えであれば、このタイプは優秀ですがこの記事を読まれている方は、少なくともある程度ご自分でデジタルサイネージの導入をお考えの方がお多いと思いますので、恐らく趣旨からは外れるのではないでしょうか。

ということで、本記事でのデジタルサイネージおすすめタイプは比較的初心者でも運用しやすいスタンドアロン型ということになります。


必要最小限って意外と難しい

その上で、「必要最小限でコスパの良いデジタルサイネージ」を選ぶのはやはり難しいですね。
デジタルサイネージのお悩み【3つの問題】」にもあるように、適切な製品選びができるようにまずは色々と各メーカーの製品を比べることも大切かと思います。

そして、一番は「無理のない運用が行えること」です。
今選んでいる、又は選ぼうとしている製品はあなたにとってオーバースペックではありませんか?
無理なく使いこなせる製品かどうかをよく見極めてください。
そしてその見極めが正しくできて初めて「必要最小限でコスパの良いデジタルサイネージ」が選べたことになると思います。

デジタルサイネージの選定は本当に難しいからこそ、失敗のないように選んでいただきたいですね。

まとめ

節約できるところは節約しましょう

デジタルサイネージを有効活用するためにまずは製品の導入をしないと始まりませんね。
とても便利でこれからのマーケティング戦略にはどのジャンルの業種にとっても不可欠なシステムだと思っていますので、ぜひ導入していただきたいものです。
ただし、やみくもに選んでしまっては後悔してしまうと思いますので、ご自身の使用環境に合った製品選びをした上で導入してもらいたいですね。
予算があるからと言って、多機能にするとその後の運用なんかで問題が出たりします。また節約できるところは節約して、くれぐれも無駄なオーバースペックにはご注意を^^

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